再建築不可物件の価値は「比較」で決まる
あの時、もし一社だけの話を信じていたら、私は320万円を損するところだった。
離婚してマンションを売る時、最初の不動産屋さんは「これが相場ですよ。早く動かないと下がりますよ」と急かしてきた。でも、ふと「人生で一番高い買い物なのに、一社の話だけで決めていいの?」と思い直したんだ。
そこで「いえカツ」で6社に一括査定を依頼。結果は驚くべきものだった。一番高い会社と低い会社で、査定額に320万円の差が出たんだ。低い方は最初の会社とほぼ同額。つまり、比較しなければ、大金をポンと捨てていた。
この経験が全てを物語っている。特に「再建築不可物件」のような特殊な物件こそ、一社の評価を絶対視してはいけない。価値は、あなたがどこの不動産会社に相談するかで、大きく変わるんだ。
なぜ査定額に数百万円の差が生まれるのか?
「再建築不可物件」とは、今の建物を取り壊したら、法律(主に接道義務)上、新しい家が建てられない土地や物件のこと。この条件、不動産会社によって評価が天と地ほど分かれる理由を解説するね。
「更地にしても建てられないんだから、土地の価値はほぼゼロ。今ある建物の残存価値だけで評価します」。私が相談したある会社は、周辺相場の5割以下の査定額を提示してきた。これが一般的な反応の一つだ。
「確かに一般的な買い手層は限られます。しかし、この立地と建物状態なら、リフォームして住み続けたい人や、事業用にそのまま使いたい人が必ずいます。我々はそのようなニッチな買い手層に特化した販売経路を持っています」。これが最高額を提示した会社の説明だった。
この差の正体は、単なる査定スキルではない。その会社が持つ「買い手のデータベース」と「販売力」の差なんだ。
再建築不可物件は、普通に売ろうとすると敬遠されがち。でも、「リフォーム物件」「事業用物件」「駐車場用地」…販売の切り口と、それに合った買い手をどれだけ持っているかで、価格は全く違ってくる。
営業の「本音」を見抜く3つのポイント
複数の会社と話して気づいた、再建築不可物件を扱う時の「業界あるある」。知っているだけで、営業トークに流されなくなるよ。
1「価値が低い」は「売るのが面倒」の可能性
最初から低い査定額を出して、「売るの大変ですから」という空気を作る営業がいる。本当に価値がないのではなく、「その会社では売りにくい」だけかもしれない。特に地域の小さな店舗だと、特殊案件を扱うノウハウや顧客層がない場合があるんだ。
2「両手仲介」には要注意
買い手が限られる物件では、売りも買いも同じ会社が仲介する「両手仲介」が発生しやすい。会社は手数料を両方取れて美味しいけど、価格が適正かどうかのチェックが甘くなるリスクがある。最高額を提示してきた会社が、実は最初から特定の買い手と繋がっていた…なんてことも。
媒介契約は「専属専任」ではなく「一般媒介」を選ぶのが基本。一社に独占されず、複数の会社に販売を任せることでリスクを分散できる。
3「ローンが組めます」の言葉のマジック
「再建築不可でもリフォームローンは組めます!」これは半分本当で半分ウソ。ここで言う「ローン」は、一般的な住宅ローンではなく、金利や条件が異なる「リフォームローン」や「プロパーローン」であることがほとんど。どんなローンで、どの金融機関が、いくらまで可能なのか、具体的に説明できる会社かが鍵だ。
後悔しないための4ステップ行動マニュアル
答えはシンプル。「比較」しかない。一社の話だけで決めるのは、あまりに危険すぎる。私が実践して成功した具体的なステップを紹介するね。
1一括査定で「相場観の幅」を知る
「いえカツ」などのサービスを使い、一度に多くの会社に査定を依頼しよう。ここでの目的は「即決」じゃない。価格のばらつきを体感し、相場観の幅を知ること。私のように数百万円の差が出ることも珍しくない。
2「査定額」より「提案内容」を比較する
数字だけポンと出す会社は、だいたい中身がない。高額査定を出す会社は、必ず「なぜこの金額か」「どんな買い手を想定しているか」を具体的に説明してくれる。再建築不可物件なら、活用方法まで含めたプランを提示してくるかが本気度のバロメーターだ。
- リフォーム提案は具体的か?
- 過去の類似成功事例はあるか?
- 想定買い手層の説明は納得できるか?
3上位2〜3社に実際に来てもらう
書面での査定額が高く、提案内容も具体的だった会社を絞り、実際に物件を見に来てもらおう。その場の空気や担当者の専門性を肌で感じられる。
- 「再建築不可であることを、買い手にどう説明しますか?」
- 「媒介契約は一般媒介でお願いできますか?」
- 「今回の査定額の根拠となる、最近の成約事例はありますか?」
4一般媒介で複数社に販売を任せる
売却を急ぐ特別な事情がない限り、「一般媒介」契約で複数社に同時に売り出してもらうのがベスト。一社が独占しないことで買い手の選択肢が広がり、競争原理が働いて、より良い条件での売却につながりやすいんだ。
まずは一歩踏み出して「比較」を始めよう
まとめ:再建築不可物件で絶対に忘れてはいけないこと
- 価値は「不動産会社の力量」で大きく変わる。
- 一社の評価を絶対視せず、必ず複数社の意見を聞く。
- 査定額だけでなく、具体的な「提案内容」と「実績」を比較する。
- 媒介契約は「一般媒介」が基本。複数社に販売を任せる。
再建築不可物件は、確かにハンディキャップがある。でも、それは「価値がない」ということじゃない。ただ、その価値を最大限に引き出せるかどうかは、あなたがどう動くかにかかっている。
「この物件、どうしたらいいかわからない…」その不安は、正しい行動への第一歩。まずは一歩を踏み出して、複数の専門家の目で物件を見てもらうこと。それが、後悔しないための、たった一つの最善策だ。
私が使った「いえカツ」のような一括査定サービスは、無料で複数社の本音と実力を比較できる最初のステップとして、本当に役立つよ。
あなたが、納得できる価格で、次のステップに進めますように。
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