あの時、私は本当に焦っていたんです。
離婚して住んでいたマンションを売らなくちゃいけなくなった時、飼っていた老猫の「タマ」を連れてすぐに引っ越せる場所が必要でした。売却資金が次の頭金になるから、少しでも高く売りたい。でも、ペット可で駅から近くて予算内の賃貸なんて、そう簡単には見つからない…。
そんな焦りの中で、最初に声をかけた不動産会社の担当者が言いました。「今すぐ買取をご検討いただければ、市場価格より高めの◯◯◯◯万円でご提案できますよ。早く決められれば、すぐに新しいお家も探せますよね」。
確かにその金額は密かに期待していたラインに近かった。でも、何かが引っかかった。「もしかして、これって『囲い込み』?」
ネットで必死に調べ、たった1社の査定額で決めてはいけないことを知りました。結局、私はイエウール、スーモ、すまいValueの3サイトで一括査定を依頼。結果は衝撃的でした。最初の会社の買取提案額は、複数社の査定額の中で最低から2番目。最高額との差は、なんと320万円。この差があれば、タマと暮らせる理想の家の選択肢が、もっと広がっていたかもしれない。
今日は、そんな私の「後悔」を糧に、「ペットと暮らす理想の家」を探すあなたに、絶対に知っておいてほしいことを話します。
それは、「家を売る時も、借りる時(買う時)も、『比較』をしなければ、大切な家族(ペット)のためになる選択はできない」ということ。
「ペット可」の裏側。不動産会社の「本音」を知っていますか?
あなたが今、「タウンライフ」や「スーモ」で「ペット可」物件を探しているとしますよね。でも、その物件情報、本当に全部見えていますか?
多くの不動産ポータルサイトに掲載されている「ペット可物件」は、実は全体の2割程度。東京23区内に至っては約15%しかないというデータもあります。ネットの公開情報だけでは、選択肢が圧倒的に少ないんです。
ここで不動産会社の「本音」が出てきます。ペット可物件は管理が大変なため、大家さんによっては「紹介したくない」物件もある。または、「ペット可」をウリにしている会社が、自社に有利な条件の物件を「囲い込み」、一般サイトには出さないケースも。
あなたが「この辺りでペットと暮らせる家はないですか?」と1社だけに相談すると、その会社が「扱いたい」「都合のいい」物件しか紹介されない可能性が高い。これ、私が売却時に経験した「囲い込み」と全く同じ構造です。
売る時も借りる時も。繋がっている「比較」の重要性
私が経験したように、家を売る時に1社の査定額ですぐに決めると、数十万〜数百万円の損をします。不動産会社によって得意な顧客層や販売ルートが全く異なるから。
A社では「ペットの臭いがネック」と値引き材料にされた物件が、B社では「ペット共生型としてニーズあり」と高く評価されることはよくあります。
これは逆も然り。あなたが「ペットと暮らす家」を購入しようとする時、その物件の「売り主」は、複数社に売却相談をしているかもしれません。もし、あなたが相談している不動産会社がその売り主と専任媒介契約を結んでいなければ、最適な物件の情報すら入ってこない。
要するに、売買も賃貸も、情報の非対称性が大きい世界。この情報格差を埋める唯一の方法が、「複数の窓口で、同時に情報を集めること」なんです。
失敗しないための行動指針。売る時も、借りる時も「一括比較」が最強
では、具体的にどうすればいいのか?私が実践し、効果を実感した方法をお伝えします。
1今の家を売って、ペットと暮らせる家に引っ越したい場合
これは、私が通った道です。絶対にやるべきことは:
売却時にすべき3ステップ
- 一括査定サービスの活用:絶対に1社だけに相談しない。イエウール、スーモ査定、すまいValue、HOME4Uなど、複数のサービスに登録する。各サイトが提携する不動産会社は異なります。私は3サイトを使い、合計10社から査定をもらいました。
- 査定額の「差」を武器にする:高い査定を出した会社に「なぜ他社より高いのか?」その理由を具体的に聞き出し、それを少し低い査定を出した会社にも伝え、再査定を依頼する。これだけで査定額が上がる可能性があります。
- 媒介契約は「一般媒介」で:売却を依頼する時、「専任媒介」や「専属専任媒介」は避ける。最初は複数社と「一般媒介」を結び、実際の動きを見ながら信頼できる会社に絞っていくのが鉄則。
2賃貸でペット可物件を探している場合
売却ほど大きな金額差は生まれませんが、「良い物件を見逃すリスク」という大きな損があります。
賃貸探しの必須アクション
- 複数の不動産会社に「同時に」相談する:希望条件をまとめたメモを作成し、エリア内にある3〜5店舗の不動産会社に、同じ日か翌日以内に訪問・電話で相談する。これだけで、各会社が競争心を持って、手持ちの良い物件や非公開物件を出してくる確率がグンと上がります。
- 「ペット相談可」と「ペット共生型」を見極める:「相談可」は大家さんの判断次第で断られるリスクあり。「共生型」は最初からペット同伴を前提に設計・管理されている物件。後者は付加価値が高く、入居後のトラブルも少ない。「共生型の物件はありませんか?」と具体的に聞くことが大切。
- 業者専用サイトの情報量を活用する:ATBBなどの業者専用サイトには、一般公開されていない「非公開物件」がたくさんある。これらの情報にアクセスできるのは不動産会社の営業マンだけ。複数の営業マンを動かすことが、理想の物件発見への近道。
まとめ:ペットもあなたも後悔しない選択をするために
愛するペットと快適に暮らしたい。その一心で家探しをしているあなたへ。
不動産の世界は、情報を持っている者と持っていない者で、得られる結果が大きく変わります。1社だけに全てを委ねることは、情報を自ら狭め、不利な条件で交渉するのと同じこと。
私が査定額で320万円の差を経験したように、比較をしなければ「見えない選択肢」に気づくことさえできません。それは、ペットとの生活の質に、確実に影響します。
いますぐ始められる「正しい一歩」
| あなたの状況 | いますぐすべき行動 |
|---|---|
| 家を売って引っ越したい | 迷わず複数の一括査定サービスに登録。たった10分の入力が、あなたの交渉力を劇的に変える。 |
| 賃貸・購入で家を探したい | スマホで物件を眺めるだけで満足せず、靴を履いて、複数の不動産会社の店頭に実際に足を運ぶ。その行動が、ネットには載っていない「理想の家」への扉を開く。 |
あなたとペットのこれからの生活が、少しでも豊かで後悔のないものになりますように。まずは「比較」という、最も強力で確実な武器を手に取ってみてください。
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