カタログ整理は、将来の「売却」を見据えた第一歩です
あー、もう、リビングの床がカタログで埋もれてる…。
私、比較の鬼・ミキが今、目の前にあるのは注文住宅のカタログの山。どれもキラキラして「あなたの夢の家です!」って言わんばかり。
でも、ちょっと待って。
この「カタログ集め」、実は私、過去に大きな失敗をしてるんです。家を「買う」時のカタログ集めが、後々「売る」時の大きな後悔に繋がったっていう、ちょっと複雑な話。
今日は、その私の失敗談と、カタログが届いてパニックになる前に知っておくべき、超実践的な整理術をお話しします。
家を建てることは人生で一番高い「買い物」。でも、いつかそれは「資産」になり、売却する日が来るかもしれない。その時に後悔しないための、最初の一歩が「カタログの整理」なんです。
私の失敗:カタログの「見た目」に騙され、300万円の損をした
時は私が離婚し、結婚前に建てたマンションを売却するとき。
あのマンションを建ててくれたのは、カタログが一番オシャレで、モデルハウスが一番キレイだったA社でした。住み心地は良かったんです。
でも、売却時に複数の不動産会社に一括査定を依頼したら、衝撃の事実が。
A社系列の不動産会社の査定額が、他社と比べて明らかに低かったんです。
最高額との差は、なんと300万円以上。
業界の知り合いに理由を聞くと、こう言われました。
「ミキさん、あのハウスメーカー系列の不動産屋さん、自社で建てた物件だと『設計上の弱点』をよく知ってるから、そこを理由に値引き交渉してくるんだよ。逆に、他社から見ればそれは個性で、むしろ好評価の材料になることもあるんだよね」
つまり、カタログで「最高の家」を売り込んでくる会社が、将来、その家を「最も安く評価する側」に回る可能性だってあるってこと。
私はその時、初めて気づきました。
家を「建てる」ためのカタログ集めは、同時に、将来「売る」ための情報収集の第一歩でもあるんだ、と。
カタログが届いたら、まずはこの「3つの仕分け」から
「持ち家計画」のようなサイトで一括請求すると、カタログがどんどん届きますよね。まずはパニックにならず、この3つのボックス(フォルダ)を作って仕分けしましょう。
1「まずは検討」ボックス(第1候補群)
条件:希望予算、立地、間取りに8割以上合致しているもの。
ポイント:「カタログがキレイ」というだけで入れない。数字(性能値、坪単価の目安、保証内容)が明確かを最優先でチェック。
2「情報参考」ボックス(第2候補群)
条件:完全には希望に合わないが、デザインやアイデアなど参考になる部分があるもの。
ポイント:このボックスの会社は、後で「なぜ第1候補に入らなかったのか?」を言語化する対照群。自分の本音の希望が明確になります。
3「即ゴミ箱」ボックス(却下群)
条件:明らかに希望と違う、情報が薄い、営業電話がしつこすぎる。
ポイント:迷わず捨てる勇気が大事。物理的にも精神的にもスペースを圧迫します。しつこい営業の会社は、将来の売却時にも要注意です。
絶対に避けたい!カタログ整理の「ヤバい落とし穴」
ここからは、業界の裏側も含めて、本当に伝えたいことを書きます。
落とし穴1: カタログの「表」しか見ていない
カタログは良いところしか載せません。重要なのは「裏の情報」。例えば、そのハウスメーカーで建てた中古物件が、SUUMOやホームズの中古物件検索でどのくらいの評価額になっているかを調べてみてください。これが、将来の資産価値を推し量る、生きたデータになります。
落とし穴2: 1社だけと深く話を進めすぎる
熱心な営業が入り、「もうこの会社でいいかな」と思いがち。私が売却で丸め込まれそうになったのと同じ構図です。家を建てるのも、売るのも、絶対に比較が命。最低3社、できれば5社は、詳細な見積もり(設計プラン込み)を出してもらいましょう。
落とし穴3: カタログに「価格」を書いてしまっている
これは最大の注意点。カタログに営業から聞いた「概算価格」を直接書き込むのは危険です。そのカタログを別の会社の営業が見た時に、安易な値引き合戦の材料にされかねないから。各社の見積もりは、別のノートやExcelで管理し、カタログ自体は初期情報が残っている状態をキープしましょう。
ミキ流・カタログを「資産価値比較ツール」に変える整理術
具体的には「ハードコピー(紙)+デジタル管理」のハイブリッドがオススメ。
- 紙のカタログ: 「まずは検討」ボックスのものだけをファイリング。100均のクリアファイルでOK。表紙に「査定時チェック項目」という付箋を貼り、「○年保証」「耐震等級」など、将来、査定で必ず確認する項目をメモ。
- デジタル管理(Excel推奨):
ミキ式 ハウスメーカー比較表(例)
| 会社名 | 見積もり総額(税込) | 坪単価 | 気に入った点 | 資産価値予想メモ |
|---|---|---|---|---|
| A社 | 3,500万円 | ○万円 | デザイン性 | メンテナンス頻度多? |
| B社 | 3,800万円 | △万円 | 保証が手厚い | 長期保証は査定で有利かも |
核心ポイント:「坪単価」で単純比較しないこと。同じ「3000万円」でも、含まれる内容は全く違います。「総額で何が得られるか」で比較表を作る。この表は、将来売却時に「なぜこの家を選んだのか」を説明する、あなた自身の強い根拠資料になります。
まとめ:未来の自分への、確かな一歩を
家づくりのカタログ集めは、ワクワクする作業。
でも、そのワクワクの裏で、ちょっとだけ冷静になって、「この選択は10年後、20年後にどう響くのか?」と考えてみてください。
私は、カタログの見た目だけで選び、将来の資産価値まで考えなかったことで、売却時に300万円という大きな差を目の当たりにしました。
「持ち家計画」でカタログが届いたら、それは「家を建てる比較」のスタートであると同時に、「将来、家を売る時の比較資料」作りのスタートでもあります。
まずは、届いたカタログを3つに大胆に仕分けすること。
そして、絶対に1社だけで進めず、必ず複数社から詳細な見積もりを取り、数字ベースで比較するクセをつけてください。
その比較の土台が、将来、家を売る時、業者の安易な値切りにも動じない、強い売り手になれる力になります。
まずは、床に散らばったカタログを、未来の自分のために整理してみませんか?
コメント Comments
コメント一覧
コメントはありません。
トラックバックURL
https://nonjanru.shop/archives/542/trackback